こんにちは。Solairo Cleaning Factoryです。Solairo Cleaning Factoryは未来の子どもたちのために、環境問題のない世界を実現するために日々励んでいるクリーニング店です。前回Solairo Cleaning Factoryの商品である洗剤を紹介しましたが、今回はそんな洗剤の誕生秘話をお伝えしたいと思います。
環境負荷のない洗たく洗剤へ
Solairoの「環境にも肌にも、衣類にもやさしい自然派クリーニング」というコンセプトが持ち上がった2020年春ごろ、最初に取り組むことを模索する中、“環境改善に最もインパクトを与えられること”を基準に検討していった結果、日々のクリーニングで欠かせない「洗たく洗剤」を改善することにしました。
一般的にクリーニング事業では、従来から安価な合成洗剤に頼っています。これを環境負荷のない洗剤に替えることで、大きな環境貢献インパクトを出せるのではないかと考えました。
そこで、まず模索したのは、ベースとなる石けん成分を植物性へできないか、ということ。ただ、植物性の洗剤は業務用としては洗浄力が足りないとされているのが一般的であるため、洗剤メーカーさんと相談しながら、植物性の石けん成分(ココナッツ由来)の比重を高め、環境負荷の高い成分を排除していき、かつ、洗浄力を維持または向上させる、という非常に難易度の高い挑戦でした。試作品ができたらテスト洗浄する、というサイクルを繰り返して検証・改善を重ねてきました。
そして、1年がかりで試行錯誤を繰り返し、成分を研ぎ澄ませていった結果生まれたのが、今のSolairo Cleaning Factoryの工場で使用している100%植物性の「洗たく用純石けん」です。
洗浄力があるのはもちろんのこと、繊維本来の風合いを取り戻したかのように生地がふんわりと仕上がったのです!環境にやさしいものを追求した結果、人の肌にも、衣類にもやさしい洗剤が生まれました。
早速、工場で水洗いするものに使用する洗剤を全てこれに入れ替え、一つSolairo Cleaning Factoryの大きな柱が出来上がりました。
“量り売りスタイル”への挑戦
“ようやく完成した洗剤をぜひお家でも使ってほしい。”そこで立ちはだかったのが「ボトル容器問題」でした。もし毎月買ってくださるお客さまがいらっしゃった場合、毎月ボトル容器がゴミとして発生し廃棄されることになり、かえって環境負荷が高まります。
これではSolairoのコンセプトに逆行してしまうことに気づき、販売すること自体を取り止めるかまで検討することになりました。ボトルを回収・洗浄し、再度製品化することも検討しましたが、これは大きな労力を必要とするため現実的ではありませんでした。
そこで、ヨーロッパでの生活を経験していたスタッフから、“必要な時”に“必要な分量”を“安く”購入できる「量り売り」スタイルでの販売手法の提案がありました。お客さまのお手を煩わすことになるかも、、、と心配するスタッフの声もありましたが、ヨーロッパではワインやオリーブオイルの販売手法として「量り売り」は昔から生活に根付いており、日本でも昔の醬油屋や酒屋では「量り売り」が一般的でした。
日本の江戸時代の生活スタイルが“環境負荷が少なく理想的な暮らし”だったとされるように、「原点回帰」することで環境にやさしい販売手法にたどり着きました。
今の日本の生活スタイルに「量り売り」が普及していないのには、「お客さまに手間がかかってしまう」「スタッフの補充にも手間がかかる」「商品劣化が早い(洗剤は長期にわたらない限り劣化しません)」といった理由があります。
そのため、「量り売り」スタイルをお客さまに受け入れていただくのに時間がかかるのは覚悟のうえで、挑戦することになりました。Solairoのコンセプトに共感してご来店くださるお客さまであれば、きっと理解してくださると信じています。
私たちは常に未来の子どもたちのこと、そして、環境のことを考え、その軸から外れないよう全てのサービスを設計していくことを心掛けています。私たちの価値観に共感してくださる方々の輪が広がり、「量り売り」が生活に根差す日を目指して、私たちにできることを日々コツコツ取り組んでまいります。ぜひ店頭で「量り売り」をお試しください。とっても楽しくご利用いただけると思います。店頭でお待ちしております。